中学校武道地域指導者派遣事業(重茂雅宏先生・佐藤正則先生)
令和3年度中学校武道地域指導者派遣事業(中学校武道必修化プログラム)
岩手県教育委員会より依頼のあった「中学校武道地域指導者派遣事業」において下記の6校へ外部指導者を派遣しました。
重茂雅宏先生と佐藤正則先生が中心となり、少林寺拳法岩手県連盟の先生方10人も参加しての一大事業となりました。
派遣日程・派遣先は以下の通りです。
(1)川井中(宮古市)、10月5日(火)、生徒数9名、2名派遣
(2)宇部中(久慈市)、10月7日(木)、生徒数28名、2名派遣
(3)新里中(宮古市)、11月17日(水)、生徒数28名、3名派遣
(4)矢巾中(矢巾町)、11月22日(月)、生徒数60名、5名派遣
(5)玉山中(盛岡市)、11月30日(火)、生徒数15名、2名派遣
(6)興田中(一関市)、12月13日(月)、生徒数51名、7名派遣
●生徒の感想
守者が主役で、心を強くする武道だと分かりました。礼は頭を下げるものだと思っていたので、合掌礼は新しい発見になりました。少林寺拳法に興味を持ったので機会があったら続けたいです。「拳禅一如」身体と心を一緒に修行して向上していきます。
●学校側の評価
要点を絞った説明と模範演武、体験の時間を確保いただいたことで、生徒達は短い時間で少林寺拳法の魅力や所作を学ぶことができました。今までの武道の時間との共通点や相違点を考えることで学びを深め、教えていただいたことを今後の生活に生かしていきたいという前向きな振り返りが数多く見られました。
●派遣事業担当者(重茂雅宏先生)からの岩手県連盟への令和3年度必修化プログラム終了のご挨拶
「重茂です。12月13日の一関市立興田中学校での授業をもちまして、今年度の県内の必修化プログラムは終了しました。計六校に及ぶ中学校に、計10人の先生方に参加協力していただき、無事に終えることができました。ありがとうございました。
総じて少林寺拳法が授業においては好評だったと感じました。成果と課題については正則先生と詳しく分析してまいりますが、岩手県連盟の先生方の大きなご協力は間違いなく『大成果』だったと思います。御礼申し上げ、プログラム終了のご挨拶とします。」
盛岡中央中学校(岡部好孝先生)
平成24年4月から、全国の中学校で武道の授業が必修となりました。岩手県少林寺拳法連盟では、岡部好孝先生が盛岡中央高等学校附属中学校での武道の授業を指導する機会を得て、令和元年度より正式に活動をしています。
令和元年度の第36回少林寺拳法岩手県大会のパンフレットに掲載された、岡部先生寄稿の中学校武道必修化についての記事を転載いたします。
中学校武道必修化(少林寺拳法)の授業について 盛岡中央高校少林寺拳法部 コーチ 岡部好孝
昨年、盛岡中央高等学校附属中学校から体育の授業に「少林寺拳法」を取り入れたいとの依頼があり、戸惑いを感じながらもお引き受けいたしました。
盛岡中央高校では「少林寺拳法」を部活として指導させて頂いてはいるものの、授業という形式は初めてです。道院や部活は「少林寺拳法」をやりたい人だけが来るのですが、授業となるとそうではありません。やりたくない生徒たちをどのように指導したらいいのか、また50分の授業をどのような内容にしたら良いのか、いろいろ考えました。
少林寺拳法本部からは、鍛えるという考えを持たないで下さい、楽しく授業を進めて下さい、という指示を頂きました。
悩みながらもこの道の指導者という自覚と使命感をもとに、下記のような計画表を作成致しました。
昨年度は、結果的になんとか12回の授業を乗り切り、最後は全員に簡単な三人掛けの演武発表をしてもらい終了しました。
・・・今年も夏休み明け、8月から「少林寺拳法」の授業が始まります。
平成30年度 武道必修化「少林寺拳法」授業計画内容〈技術〉と〈教え〉
1回目 〈 模範演武 礼法 〉 〈 少林寺拳法とは 〉
2回目 〈 基本の突き・蹴り 〉 〈 脚下照顧とは 〉
3回目 〈 内受突 運歩法 〉 〈 合掌礼の意味 〉
4回目 〈 内受突 下受退り 〉 〈 日本の伝統文化の美 〉
5回目 〈 手刀打 上受蹴 〉 〈 拳禅一如 〉
6回目 〈 上受蹴十字足退り 〉 〈 力愛不二 〉
7回目 〈 内受突 上受蹴 〉 〈 守主攻従 〉
8回目 〈 鈎手守法 小手抜 〉 〈 剛柔一体 〉
9回目 〈 小手抜 連反攻 〉 〈 組手主体 〉
10回目 〈 今までの総復習 〉 〈 不殺活人 〉
11回目 〈 次回の発表練習 〉
12回目 〈 発表 内受突と上受蹴 〉